釣果より船酔いに心配りを


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 船長さんにはそれぞれ得意なジャンルがある。高級魚のアカジンを釣らせてくれる人、流し釣りのシルイユーを釣らせる人、深海のシチューマチのポイントを熟知している人、トローリングのカジキ釣りやユニークな船からグレやチヌを釣らせる船長さんなどいろいろだが、初心者が多い時は釣果より船酔いに心配りをする船長さんが最も上手な船頭さんだと思う。

「南と北・船からの大物釣り」
 ○夜釣りで60キロのマグロを釣った「チーム海童」の大城信彦さん。8月24日午前1時、海野漁港から海翔丸(西銘船長)で夜釣りをした。ハリス120号の大物仕掛け、トビイチャーのエサで大型マグロを狙い、40メートルの棚で60キロをヒットさせた。他の4人の棚は60メートルと深く、ノーヒットだった。27日には達人・大漁屋の翁長会長も45キロのマグロを釣っている。(マンモス小禄)
 ○家族6人で32・5キロのガーラにオーマチ、シルイユー、ムルー、ミーバイなどトータル200キロ以上の大釣り、伊平屋沖。釣りとは皮肉なもの。同じ26日の夜、近くの無人島でタマンを狙って朝までサオを出し一発のアタリもなかった筆者の近くの海域で、運天港から第一大盛丸(澤岻船長)で出た西原町にある南海水産社長の平良幸三さんと奥さんに子供4人、寝る暇もない船酔いも忘れるほどの入れ食いが続き、160リットルと120リットルの大型クーラーに入り切れないほど大釣りした。(マンモス泡瀬)
「磯釣り」
 ファミリーで入れ食い、やんばるの防波堤釣り。26日、中城村の呉屋亮さんファミリーら5人。イカダザオ仕掛け、サビキ仕掛け、ウキ釣りなどで次々入れ食い、ガーラ、オジサン、小型タマン、アーガイ、モンガラ、ヤマトビから熱帯魚まで面白いように数釣りしていた。小型のグルクンもマキエに群がり、隣でウキ釣りをしていた地元のオジサンのサオが目の前でポキンと折られるアクシデントも(ポイント防波堤釣り入門80ページA)。
 ○小学生が本部イカダの夜釣りで48センチのカーエー。那覇市立城東小5年具志堅翔君、24日祖父と初めてのイカダ釣り、3本バリ仕掛け、赤エビのエサで大型カーエーを釣った。(シーメイト)
 ○那覇一文字夜のカゴ釣りで中型タマン11匹。19日、那覇市のチームトータスの山内茂さんと亀浜辰巳さん、56センチのタマンなど数釣り、アタリは午後11時から午前1時までに集中した。ウキ下は20メートル。(大洋レジャー)
 ○那覇港夜釣りの打ち込み釣りで、71センチの大型コチ。24日午後9時半、読谷山朝章さん、サンマの切り身のエサで5本のサオを出した。(マンモス曙)
「その他」
 那覇一文字で前田文伊さん、26日午前8時、ルアーで59・5センチのタマンをゲット。(シーランド那覇)
「ガーラ」
 31・2キロ、石川25日。66・5センチ、許田22日。74センチ、瀬長島25日。
「カーエー」
 47・2センチ、伊是名27日。41・5センチ、泡瀬一文字25日。46・5センチ、40・7センチ、恩納村20日。
「グルクン」
 那覇一文字カップルで50匹。
 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)これが60キロのマグロとロッドです。釣り人・大城さん
(2)家族で大釣り(右から)父平良幸三、二男繁幸、三男斗史幸、長男駿幸、母みどり、長女の葵ちゃん(運天港第一大盛丸)
(3)32・5キロのガーラと南海水産の平良さん(マンモス泡瀬)
(4)やんばる防波堤で数釣り、(前列左から)玉城仁、呉屋亮太、しょうや、亮、玉那覇英行さん
(5)イカダでカーエーを釣った小5の具志堅翔君
(6)那覇一文字のカゴ釣り、山内茂(右)、亀浜辰巳さん
(7)71センチのコチと読谷山さん