【中国時報】文献や書画含め初所蔵品総目録　故宮博物院

　北京の故宮博物院は、初の所蔵品総目録となる「故宮博物院蔵品総目」を今月出版すると発表した。７年をかけ１５０万点の所蔵品を再調査し、これまで軽視されてきた美術品以外も詳細に記録している。

　北京故宮博物院はこれまで、絵画や彫刻などのいわゆる文物や古美術品を収録した「故宮博物院蔵品大系」２０冊余を出版しているが、以前の目録では文献などが軽視され、約１０万点に上る資料が、「文献資料」とのみ記録されて、詳細な内容は明らかではなかった。
　「文献資料」の他にも、所蔵目録に記載すらされていなかった、２万５千点におよぶ皇帝や皇后の書画も発見され、収録された。本出版事業は、紫禁城完成５９０年・北京故宮博物院創立８５周年記念事業の一環として行われている。