【中国時報】サバの値段が高騰 大陸漁船が大量買い付け


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 台湾東部沿岸では、中国大陸の漁船が最近頻繁に現れ、台湾の定置網漁船から大量にサバを買い付けている。このため、台湾の港に水揚げされる漁獲が激減しており、政府では輸送や魚肉加工など、漁業関連産業への波紋を恐れている。
 漁業関係者によると、中国漁船が買い付ける価格は台湾より高いが、鮮度に対する要求は高くないため、鮮度の比較的悪い魚を大陸漁船に売り、鮮度のいいものは持ちかえって、観光客などに売っている。
 最近は供給が需要に追いつかないため、最盛期で1匹10元(約35円)だったサバが、最近では300元(約1000円)に高騰している。一方、遠洋漁業の漁船では、中国が台湾からの輸入を解禁したため、大陸沿岸の漁港への入港と通関が非常に簡便になり、大陸の漁港で水揚げを終えてからもどる船も増えている。