台風一過タマン大漁


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 台風後はタマンがよく釣れると言うのは、釣り人の間では定説となっている。久々の大型台風14号が10月28日、沖縄本島を通過した。

 台風14号が去った29日の夕方、釣りクラブ「テトラポッツ」の高嶺徹弥さんは、台風後のタマンを狙って北谷海岸に出掛けた。ポイントに着くと一面真っ黒にミジュンの群れがいるのを見て、釣れると直感した高嶺さん。急いで仕掛けをセットすると、シガヤーダコをエサに遠投してアタリを待った。しばらくすると60センチくらいのタマンが釣れ、その後もコンスタントにタマンが釣れて午後7時20分までには7匹を釣った。

 久しぶりの大漁だったが、高嶺さんの狙いは70センチオーバー。釣れたタマンを切り身にして大物を狙う。午後9時40分、チリンと鈴が鳴ったかと思うと、竿(さお)がくの字に大きく曲がった。すぐに竿を持ちファイト。ずっしりとした重量感から、久々の大物と分かる。必死に竿を立て、リールをゴリ巻で魚に主導権を与えない。数分後、暗闇に浮いたのは、目標を上回る75・2センチの特大タマン。その後、2匹のタマンを釣り上げ合計10匹を釣り上げた。

 翌日、同クラブの宮國龍乃さんも、今帰仁海岸でタマン15匹を釣り上げ定説の信ぴょう性を裏付けた。

 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

10月29日、北谷海岸で、75・2センチ、5・68キロを筆頭に10匹のタマンを釣った高嶺徹弥さん(1匹はエサにしたので写真は9匹)
10月30日、今帰仁海岸で最大61・5センチ、3・26キロを含むタマン15匹を釣った宮國龍乃さん
10月29日、西崎モクマオポイントで30~42センチクラスの南黒ダイを15匹以上釣った宮城勝弘さん(5~6匹はリリース)
10月31日、読谷海岸で75センチ、6.2キロと61センチ、3.15キロのタマンを釣ったチーム高磯会の仲松正也さん(右)と又吉勇司さん
10月31日、石垣島たまとりで68センチ、3・8キロのウムナガーを釣った石垣憲秀さんは釣りを始めて3カ月
10月25日、楚洲で58・3センチ、3・16キロのアーガイを釣った島袋祥一郎さん
10月21日午後6時、北谷町北前海岸で43センチのチヌを釣った古波蔵将夫さん
10月25日、泡瀬干潟で50センチ、2・12キロのチヌを釣った田原雄次さん