【中国時報】前総統夫妻に実刑 11年の刑に罰金4億円


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 台湾の最高裁判所は、陳水扁前総統夫婦の土地購入に係る収賄事件に対し、懲役11年の実刑と1億5千万元(約4億円)の罰金を科す判決を言い渡した。今回判決が下されたのは四つの事件で、収賄以外の三つの事件も有罪が確定した。

 11年の実刑となったのは、政府の土地購入に際し、前総統夫婦が業者に「謝礼」を要求した収賄事件。これとは別の収賄事件、人事への不当介入、マネーロンダリング(資金洗浄)にも有罪判決が下され、別の収賄と人事介入の2件は実刑と罰金の判決。マネーロンダリングは、前総統夫人に7カ月の実刑判決が下った。
 総統府は、個別の案件についてはコメントしないとしているが、有罪が確定したことで、これまで総統経験者に支給されていた給付金や警備などの礼遇措置は、即日中止された。