【中国時報】空港名で蒋介石排除


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 行政院の蘇貞昌院長(首相)は1日、桃園県にある台湾最大の空港「中正国際空港」の名称から、蒋介石の名である「中正」をはずし、「台湾桃園国際空港」と改称すると表明した。混乱を避けるため、航空業界で使用している英語コード「TPE」は変更しない。
 交通部(国土交通省)の蔡堆在部長(大臣)は国会で、空港所在地を名称とするのが、国際的慣行であり、今回の改称もそれに従ったものと説明。かねてより地元からも「桃園国際空港」に改称することへの強い要望があったと説明した。
 また、同空港は建設当初、「桃園空港」と称されていたものが、1978年の開港の直前になって「中正国際空港」と改称されたが、これは当時の政府と国民党上層部の意向と思われると命名の経緯を説明。今回の措置は、本来の名称に戻すことにほかならないとも述べた。