馬英九総統は10日、日台経済貿易会議参加のため、来台した日本交流協会の畠中篤理事長らと会見し、台湾にある故宮博物院の宝物が日本で展示できるよう、日本政府に法的措置を行うよう働き掛けるよう要請した。
会見で馬総統は、札幌オフィスの新設など、過去2年間の日台交流の成果を紹介。2010年10月末には、日本からの観光客が延べ100万人を超え、過去最高を記録することに言及した後、さらなる日台交流拡大のため、故宮秘宝展示の実現に強い期待を示した。
故宮の文物はこれまで、アメリカ、フランス、ドイツなどで展示され好評を博したが、日本には海外の重要文物を第三国からの法的介入による差し押さえから守る法律がないため、展示が実現していなかった。