【中国時報】贈与税だけで80億円 「経営の神様」遺産を配分


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 台湾で「経営の神様」と呼ばれた台湾プラスティック会長・故王永慶氏の遺産配分協議が合意に達し、2010年末、台北市納税局に贈与税28億元(約80億円)が納入されたと、財政部(財務省)が発表した。

 王氏は現行の婚姻法が施行される前に結婚したため、3人の妻がいる。現行の婚姻法は一夫一婦制を原則としているため、第1夫人とその子どもにしか相続の権利がなく、第2、第3夫人とその子どもとの間で、相続協議が続いていた。
 協議の結果、多くを第1夫人とその子どもが相続し、第2、第3夫人とその子どもには、残りを贈与することになったため、多額の贈与税が納められた。贈与税の税額は10%であることから、280億元(約800億円)が贈与されたことになる。