【中国時報】中国内陸の労働市場拡大 人手不足で撤退続出 沿海地方の台湾系企業


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 中国沿海地方に工場を構える台湾系企業では、内陸部の労働市場拡大による深刻な労働力不足と賃金の高騰によるコスト上昇で苦境に立たされるところが後を絶たず、雇用形態の見直しや中国からの撤退に踏み切る企業が続出している。

 旧正月明けの給与は、前年比で10~20%増と急騰。組立工から比較的給与の高い建設工まで、深刻な人手不足が続いている。広東省で生産を行っている台湾系靴メーカーでは、工場を閉鎖し、転売や賃貸に出すところが続出。かつて数千人を雇用していたメーカーも撤退を決めた。
 建築関連では、上海万博の内装工事にも携わった台湾系企業も人手不足は深刻で、派遣会社からの雇用を開始している。大幅なコスト増となる日給制に切り替える企業も出てきている。