【ハワイ】門下生ら250人が祝福 仲宗根さん、93歳の誕生会 野村流音楽協会ハワイ支部


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 野村流音楽協会ハワイ支部、仲宗根盛松さんの九十三歳の誕生パーティーがこのほど、ワイキキのホテルで行われた。家族や門下生、友人ら二百五十人余りが出席した。
 昼食後、スライドショーがあり、若いころから今日までの活躍が紹介された。その後、出席者がバースデーソングを歌い、仲宗根さんが、にこやかにケーキのろうそくの火を吹き消した。仲宗根さんは、顔が隠れるほどのレイを出席者からもらい、ご機嫌。孫のアイダン君(五つ)の、一日違いの誕生日も一緒に祝った。

 余興では門下生らと共に琉球古典音楽や民謡を十八演目披露した。「かぎやで風節」で始まり、合唱、独唱、舞踊と、門下生の心のこもった演奏に、仲宗根さん自身もご満悦の様子だった。
 仲宗根氏はハワイ生まれで、沖縄市胡屋育ち。十三歳の時、再びハワイに渡った。仲真良樽金氏の指導のもと、本格的に三線を始めた。二十年間、さまざまな師匠の指導を受け、一九五〇年代には、幸地亀千代氏のもとでけいこに励んだ。
 仲宗根さんは「努力をすれば絶対に不可能はない」と弟子たちを指導。「歌、三線は私の人生で、長寿と健康の秘けつは、普段の三線のけいこと週二回のゴルフ」と話した。
 (名護千賀子通信員)