【アメリカ】年間功績の2人表彰 北米県人会がマン&ウーマン・オブ・ザ・イヤー


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 北米沖縄県人会がマン&ウーマン・オブ・ザ・イヤーとして、一年を通して最も功績のあった男女を表彰するようになって、今年で六年目を迎えた。ロサンゼルスの隣接都市ガーデナでの新会館購入一周年記念と同時に二〇〇〇年に開始されたこの式典では、これまでに十人が表彰されている。

 今年のマン・オブ・ザ・イヤーには山城春雄さんが選ばれた。山城さんは一九三一年、与那城町生まれ。前原高校を卒業後、十八歳の時に南カリフォルニアに移り住み、造園業に長く携わった。アメリカの日本庭園造形に貢献したとして、〇三年に大日本農会南カリフォルニア支部から紅白綬有功章が授与された。〇一年に県人会会長に就任し、斬新なアイデアで会員たちを指導した。
 ウーマン・オブ・ザ・イヤーに選出されたジェーン国吉さんはハワイ生まれの三世で、祖父母は具志川市出身。ロサンゼルスに移住して教職に就いた。十年前に退職したが、今でも週に二日ほどは非常勤教師として教壇に立ち、生徒たちの指導に力を入れている。
 一九七〇年に県人会会員に。理事になったのは五年前だが、その間会計、書記、図書部長などを歴任、昨年は年間を通じて、県人会会則(バイ・ロー)の改定版作成に奔走、弁護士に再確認をして完成した偉業が認められての受賞となった。今年の理事および県人会副会長を務めている。
 国吉さんは「沖縄の文化、芸能、歴史のすべてが大好き。現在は沖縄箏、ウチナーグチ・クラスにも通っている。沖縄の血が流れていることに誇りを持っています」と語った。ジェーンさんの夫は国吉真友さんで、娘は小児科医、息子は大学で人材育成資源学部の修士課程で学んでいる。
 歴代の功労被表彰者は次の通り。
 (敬称略)
▽二〇〇〇年=沢岻安和、エトー安里
▽〇一年=ケン神谷、ヘリーン島根
▽〇二年=糸数文男、徳永愛子
▽〇三年=安次富正信、島美恵子
▽〇四年=ポール玉栄、赤嶺富子
 (当銘貞夫通信員)