今年から始まった台湾の国立大学大学院への中国人留学生受け入れで、修士課程、博士課程ともに入学者がゼロだった大学が18校にも上ることが分かった。アジアではトップ50に入り、台湾では一流校とされる陽明大学にも入学者がなく、関係者は驚いている。
陽明大学では修士課程6人、博士課程2人を募集。4人合格したが、いずれも台湾大学や精華大学に入学した。関係者は、陽明大学は台湾で創立された「純台湾製大学」で、中国での知名度が低かったことが原因だろうと見ている。
傾向としては、師範系の大学がほぼ全滅状態。高雄大学、台東大学などの地方大学も軒並み入学者ゼロだった。関係者は、地方大学は中国の地方大学に直接募集をかけられる独自のルートをつくってほしいとしている。