ガラサーミーバイ(イシガキダイ)釣りの名手である石川実さんをお父さんに持つ石川たくま君(小学校6年)は、小学校2年の時にお父さんの助けを借りて初めて1・8キロのガラサーを釣り上げて以来、一人でガラサーを釣り上げたいと思ようになった。
石鯛竿(いしだいさお)は重いので船用の80号竿を買ってもらい、お父さんと20回ほど那覇一文字でガラサー釣りに挑戦してきたが、他の魚は釣り上げたが、なかなか本命のガラサーは釣れなかった。
6月12日も、お父さんと早朝5時から那覇一文字に渡った。ウニ5キロをまき餌してアタリを待っていると、9時20分にたくま君の竿が絞め込まれた。お父さんが見守る前で、たくま君は一人で、42センチ、1・37キロを釣り上げた。
感激に浸っている間もなく、再び10時40分にたくま君の竿が締め込まれた。たくま君は体全体を使って大アワセをすると、先ほどより強い引きで、海に引きずり込まれそうになった。大人でも厳しいガラサーの引きに耐えながら、無我夢中でリールを巻いた。間もなく海面に石垣模様の鮮やかな、42センチ、1・7キロの丸々太ったガラサーミーバイが浮いた。大人でも釣り上げるのが難しいガラサーミーバイを、小学6年生が一人で2尾も釣り上げた快挙にお父さんもうれしさを隠せなかった。
釣り場ではライフジャケットを着用し、安全第一にマナーを守って釣りを楽しみましょう。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)