【中国時報】土地所有者は「神様」 政府調査、台北だけでも111筆


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 台湾政府内政部(省)の地籍調査によると、所有者が神様となっている土地が、台北市だけで111筆あることが分かった。内政部では都市開発などの妨げになるため、7月から順次競売にかけることにしている。

 2008年に不動産登記法が改正されるまで、信者の土地の寄進により建てられた寺廟の土地は、寄進者の希望で祭る神様名義で登記されることが多かった。法改正により財団法人などへの変更が必要となったが、所有者不明のまま、変更手続きが行われていない土地が多い。
 台北市では土地神名義の土地が最も多いが、媽祖名義の土地も8筆あり、市価6億元(約17億円)に上るとみられている。競売の売り上げは10年間保管され、所有者の申し出がなければ国庫に納入される。