近日発売されるシマノのタマン竿(ざお)のテスト釣行で6月30日から今月3日までの3泊4日で石垣島に渡った。ポイントは黒島一文字で、狙いは大型タマンとカマジー(ロウニンアジ)だ。釣り人は沖縄から「琉釣会」のメンバー3人で、案内は石垣島の釣りクラブ「フィードマン」のメンバーが務めた。石垣で1泊した後、7月1日の夕方から2泊3日の予定で黒島一文字へと渡った。仕掛けを入れると、日没前からクチナジやムルー、中小型のタマンは入れ喰(ぐ)い状態で、良型のシルイユまで釣れた。しかし、午後11時を過ぎたころからアタリがピタッと止まり、しばらく満天の星を眺めて釣り談義をした後に、私は仮眠を取った。
再び目を覚ましたのは午前4時56分、米須清紀さんの8号竿に取り付けた米須さん手作りのアタリを知らせるブザーが鳴り響いた。寝ずに釣りをしていた米須さんはすぐに竿に飛び付いた。最初の引きでリールからラインが15メートル引き出された。ものすごい重量感で海に引きずり込まれそうなほどだ。
しかし、竿を持って踏ん張っていると、竿のパワーでジワジワと魚が寄って来た。1分程で足元に浮いたのはでっかいアカナー。同行の上原さんが、タモ入れをして無事に取り込んだ。シガテラ毒の代表的魚のアカナーだが、その引きはタマン以上に強く、竿のテストとしては、申し分ないターゲットで、今回の遠征は成功に終わった。
暑い日が続きますが水分補給は十分に、安全第一にマナーを守って釣りを楽しみましょう。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)