【中国時報】修復、順調に進む 日本植民地時代の映画


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 3年前、台湾中部の嘉義県の倉庫で発見された日本植民地時代の映画フィルムの修復作業が順調に進んでいる。フィルムは全部で168本。日本植民地時代に台湾で上映されたもので、上映許可証135枚も同時に発見されている。
 内容は劇映画のほか、ニュース映画や記録映画、アニメーションなど多彩。中には日本人がディズニーアニメを実写で撮った珍しい作品もある。大変燃えやすい初期の劇場用35ミリ生フィルムであるナイトレート・フィルムなど、映画史料としても非常に貴重な史料が含まれており、日本のテレビ局など、海外のメディアにも注目されている。
 フィルムは保存状況が非常に悪いため、台湾歴史博物館設立準備所から修復を委託された台南芸術大学では、一コマ一コマ手作業で修復作業を進めている。この作業が終了後は、映画をデジタル化し、史料として保存することにしている。