【中国時報】中国人の旅行客、医療トラブル増


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 海外での緊急救援サービスを提供しているインターナショナルSOS社(本社・シンガポール)は先ごろ、昨年中国人旅行客救援のための出動件数が前年度比で21%増加しており、特に医療に関するトラブルが増えていることを明らかにした。

 同社によると、中国人観光客の旅行保険の加入率は約10%と低く、その上、事故によるけがや死亡に対応するのみで、急な発病には対応していないのが大きな原因。入院したものの医療費が支払えないケースや完治するまで滞在を希望し、退院を拒否するケースなどが増えている。
 昨年台湾で出動した回数は100回余り。これまでは中台双方の政府機関や旅行社の計らいで、移送などが行われてきたが、今年個人旅行の解禁などにより、年間の来台者数は200万人に急増するとみられており、旅客の救急医療への対応が問題視されている。