【中国時報】被災の留学生に奨学金支給拒否


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 日本の大学に留学し、東日本大震災で被災した台湾人学部生に対し、文科省が「国交がない」ことを理由に、奨学金の支給を拒否。台湾国内からは、約170億円の支援金を送った台湾に対して、あまりにもひどい対応だと怒りの声が上がっている。

 これを受け、台湾政府の出先機関である駐日代表処は先ごろ、大学院生25人には1人15万5千円の奨学金が支給されていることを発表。国交のない国から留学に来ている“学部生”には奨学金を支給しないのが日本政府の慣例だと釈明した。
 文科省は今年3月、被災した友好国からの私費留学生に対し、1人12万5千円の奨学金を支給していた。現在日本の大学に留学中の台湾人学生は、1800人に上っており、慣例とはいえ柔軟な対応が期待されている。