台風の前後には、タマンやガーラが荒食い(活性が高くよく釣れる事)するというのは、タマン釣り師の間では定説となっている。これは、台風の強い波によって、岩がひっくり返され、カニやエビ、ウニなどの餌が放り出され、それを狙ってタマンやガーラが活発に食ってくると考えられている。
台風9号が接近した8月3日、台風前の荒食いを狙ってタマン釣りに出掛けた石垣島在住の下里肇さん。ポイントはここ数日コンスタントにタマンが釣れているサザンゲートブリッジ近くの通称トイレ裏のポイント。同行は金城さんと、新城さんのお2人。夕方からサビキ仕掛けでトカジャーやマーエーなどを釣って、それを切り身に仕掛けを投げ込んでアタリを待った。最初のアタリは午後10時、新城さんがムネアカを釣り上げると、11時と11時半に連発で金城さんが61センチと68センチのタマンを釣り上げた。さらに午前0時に下里さんが60センチ釣り上げ、午前1時にこの日最大の70・5センチを釣り上げ台風前の荒食いを堪能した。
糸満パヤオで24キロマグロ
7月31日、シーランドの米須剛さんは、模合仲間のファミリーで糸満パヤオにマグロ釣りに出掛けた。釣り船はアリサ(宮城船長)で夏休みの家族サービスとして、2年前から恒例となっている。この日のパヤオは2・5キロ~5キロのマグロがフカセ釣りで入れ食い。奥さんたちや、子どもたちがフカセ釣りを楽しんでいると、エビングでマグロを釣っていた米須さんの竿(さお)に大きなアタリがあり、1時間ほどかけて取り込んだのは24キロの大きなキハダマグロ。夏休みの忘れられない思い出となった。
暑い日が続きますが水分補給は十分に、安全第一にマナーを守って釣りを楽しみましょう。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)