【中国時報】高齢者専用の通行地区設置 台北市


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 台北市は先ごろ、万華地区に全国に先駆け、「年長者安全通行モデル地区」を設置すると発表した。同地区では歩道上の障害物を撤去して利用しやすくする一方、車は30キロに速度制限。警官による重点的な見回りで歩行者への指導と違反摘発を行っていく。

 市交通局によると、昨年市内で発生した交通事故で亡くなった歩行者の86%が65歳以上の高齢者。万華地区は市内で最も高齢化が進んでいる地区であることから、この地区への設置が決まった。
 高齢者は横断歩道以外の場所を横断する傾向があり、深夜や早朝の視界の悪い時間帯に外出することも多く、目立たない色の服装も、運転者の注意喚起を妨げている。
 交通局は半年間試行した後、効果があれば市内の他地区にも導入する方針だ。