【中国時報】抗日暴動の映画 空前の大ヒット 霧社事件の「セデックバレ」


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 製作費17億円を投じた歴史映画「セデックバレ」が9日台北で封切られ、わずか3日で2憶6千万円という空前のヒットとなった。同作品は霧社で起こった日本植民地時代最大規模の先住民による抗日暴動事件を描いている。

 同作は前篇の「日の丸」と後編「虹の橋」の2部からなる5時間の超大作。上映開始前から注目を浴び、先日行われたベネチア映画祭で受賞は逃したものの、コンペティション部門にノミネートされた。
 霧社事件とは、植民地政府の圧政に抗議し、セデック族の長モーナ・ルダオらが公学校の運動会を襲撃。日本人約140人を殺害したというもの。「セデックバレ」とは同族語で「真の人」の意。
 評判の一方で、主人公に対する過度の英雄視に批判の声も出ている。