「ハイサイ」の一言から始めよう 那覇市ウチナーグチ奨励へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 「ハイサイ」「ニフェーデービル」の一言からウチナーグチの継承を―。那覇市の翁長雄志市長は19日、世界のウチナーンチュ大会を契機に公の場でのウチナーグチを使ったあいさつに市として取り組むことを表明した。

「世界のウチナーンチュの思いに応えられるよう、(ハイサイなど)象徴的な言葉が飛び交うようにしたい」と決意を語った。同日市役所で開かれた定例記者会見の中で語った。
 翁長市長は大会に参加した60代の県系人が、県内の同世代の人がウチナーグチを話せないことにショックを受けたとの新聞記事や、役所内でも分からない職員がおり、自身も「寂しい思いをしている」ことなどを理由に挙げた。その上で「ウチナーンチュ大会が終わって間もない、熱い思いがあるうちに気持ちを伝えたかった。市長会などでも呼び掛け、全県的なものにしたい」との考えを示した。