日本植民地時代に起こった先住民による暴動を描いた映画「セデック・バレ」の大ヒットで、先住民族も誇りを取り戻したかに見えるが、その一方、先住民族に対する優遇措置を利用して職に就いた後、すぐに先住民族の身分を抹消する例が依然相次いでいる。
自身が先住民でもある国会議員・廖国棟氏が行った調査によると、中央官庁だけでも今年、9人が妻の家系などを利用し先住民として高級公務員試験を受け、合格した後すぐ、元の中国系に変更していることが分かった。
身分の変更は違法行為ではないが、就職のための特別な枠を設けるなどの措置は、先住民に認められた優遇措置。
この制度を利己的に利用する行為に、先住民族の中からは怒りの声が上がっている。