釣り人の中には「釣り名人」とか「釣りの達人」と呼ばれる人がいるが、GFG沖縄地区本部長の山城清友さんもその一人。彼はその日の気象状況によって、ポイントやターゲットを変えて釣りを楽しんでいる。狙った魚をかなりの確率で釣ってしまうものだから、釣り仲間からは「神の子」と呼ばれている。
10月27日、仕事が終わって、自らが開発に関わった「がまかつタマンスペシャル5号」を使って魚を釣ろうと思った山城さん。その日の気象状況だと狙いはチヌでポイントは伊芸海岸と判断。ハリス6号・針伊勢尼13号で狙い通り52センチ、2・65キロの大型チヌを釣り上げた。翌28日の気象状況だと狙いはタマンで、ポイントは平安座漁港と判断したが、当日は他の釣り人が多かったので、近くの車横付けポイントでタマンを狙った。タコを餌に仕掛けを投げ込んでいると、午後6時30分、小さな前アタリの後に、一気に竿(さお)が引き込まれた。急いで竿を手に取り、ファイト開始。沖に向かって一気に50メートルほど走った魚は右に、そして左へと逃げ回った。その走りからガーラだと判断した山城さんだが、ハリス14号、針17号とタマン狙いの仕掛けなので無理はできない。15分ほどかけて慎重にガーラを寄せてきた。側にいた釣り人にギャフをお願いして取り込んだのは103センチ、15キロのロウニンアジだった。タマンではなかったが、連日の快挙に、その秘訣を尋ねると「一つのポイントに何度も通って、そのポイントで釣れる条件、ターゲットを知ることが重要」と新発売の竿の仕上がりに満足げな山城さんだった。
朝夕だいぶ涼しくなりましたが、マナーを守って安全に釣りを楽しみましょう。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)