李登輝元総統は1日、3時間におよぶ結腸がんの緊急手術を受けた。10月31日の検診で、右腹部にある上向結腸に3・5センチが見つかったもの。術後の状態は安定している。1週間から10日で退院できるとみられている。
今年90歳と高齢の李元総統だが、健康状態はこれまで至って良好。突然の手術の知らせに、台湾政財界には動揺が広がった。
執刀医によると、小さい手術ではなかったが、術後の経過は順調。しかし大事を取って、術後3~5日は面会謝絶とするとしている。
手術で腸管を切除したが、部位から見て、水分や栄養分の吸収に影響が出ることはない。転移の有無や化学療法の必要性などについては、今後さらに検査を進め、早ければ6日までには結果が出るとしている。