【チャイナ網路】上海“熟女クラブ”


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 上海には、「1881倶楽部」と称する、現地で活躍する台湾人女性の団体がある。18歳から81歳までの台湾女性なら、誰でも加入できるという趣旨で付けた名称だが、メンバーの多くは女社長や大企業の管理職。別名“熟女倶楽部”だ。

 会長の莫惟洵さんは10年前、夫と上海に移住して就職。現在は米大手銀行上海支店の役員を務める。会長として今の悩みは、メンバーのほとんどが独身だということ。「なんとか出会いのチャンスを」と、イベントの企画に余念がない。
 メンバーの中には「上海男性理想説」を展開し、「上海印の男が好き」という本まで書いた作家もいる。なにしろ上海の男性は、炊事、洗濯、掃除から子供の世話まですべての家事を積極的かつ完ぺきにこなすことで有名だ。生活費も夫持ち。中国人の中では比較的亭主関白である台湾人男性を見慣れた身としては、まさに“理想の夫”なのだ。
 が、残念ながら、いまだ目標の実現にいたってはいない。「風水で恋を呼び寄せろ」と、最近メンバーの間では桃の花を部屋に飾ることがブームになっている。
 (渡辺ゆきこ、本紙嘱託・沖縄大学助教授)