【中国時報】外省人町で年越しの市 旧正月に故郷の味


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 中国本土出身者が集まる屏東県の“眷村”では、16~18日の3日間、故郷の味で旧暦の年越しを迎えてもらおうと、各地の郷土料理と年越しの品々をそろえた年越しの市が開催され、多くの買い物客でにぎわった。

 四川の食材を販売した馬さんの店では、豆腐香腸(ウインナー)や激辛の麻辣香腸、四川伝統の漬物などを販売。1日で200~300キロを売り上げ、毎日売り切れ状態が続いた。本土出身者ばかりでなく、地元の台湾人も多く訪れた。
 香腸など年越しに欠かせない食品は本来、各家庭で作るもので、その家の味があったが、都市化が進むにつれ“眷村”は次々と取り壊されている。中国本土出身者のコミュニティーの消失と若い世代の無関心に“眷村”ならではの中国各地の郷土食も失われつつある。