社会

ウチナーンチュ像に差異 昨年調査、8割「自任」

 「沖縄が好きな人はウチナーンチュ?」。2011年10月の第5回世界のウチナーンチュ大会に参加した人へのアンケートで、「あなたが考えるウチナーンチュ像」について、海外・県外参加者の最多回答が「沖縄が好きな人」だったのに対し、県内参加者は「沖縄で生まれた人」が最も多く、海外・県外と県内の参加者で意識が異なることが明らかになった。

一方、「自分をウチナーンチュだと思うか」の問いには参加者の8割以上が「思う」と回答。ウチナーンチュとしての強いアイデンティティーが浮き彫りとなっている。
 アンケートは琉球大学の研究グループとウチナーンチュ大会実行委員会事務局が実施。昨年10月の第5回世界のウチナーンチュ大会参加者のうち、1045人から有効回答を得た。内容は大会に参加した動機、日本語力、アイデンティティーなど18の設問で、調査は前回大会に続き2回目。
 「あなたが考えるウチナーンチュ象」の設問では10項目から選択(複数回答可)した。県内参加者では「沖縄で生まれた人」を選んだ人が一番多かったが、県外・海外参加者では6番目だった。「沖縄に住んでいる人」は県内参加者は5番目に多かったが、海外・県外参加者では最も少なかった。
 一方、海外・県外参加者では、3番目に多かったのが「先祖が沖縄本島あるいは離島出身者」、5番目が「親のどちらかが沖縄出身」となっており、自身のルーツが沖縄にあるかを意識している人が目立った。「自分はウチナーンチュだと思っている人」は、海外・県外参加者が2番目、県内参加者が3番目と、ともに上位を占めた。
 回答者の4割以上が20~40代で、若者世代の参加者が多かったのも今大会の特徴。海外・県外参加者の最終学歴は、大学・大学院卒が約半数で、高学歴化の傾向もあった。
 同研究グループの野入直美法文学部准教授は、参加者のウチナーンチュ像について「自分はウチナーンチュであるという意識を起点とし、自分自身が持っている要件に当てはまる人をウチナーンチュと見なしている」と分析している。