社会

沖縄移民、これで学んで 教材まとめ冊子を発行

 第5回世界のウチナーンチュ大会で、県内の学校で沖縄の移民の歴史などを学習する「レッツスタディー!ワールドウチナーンチュ」事業を展開してきた沖縄NGOセンターは、このほど事業で使った教材をまとめた冊子「CHAMPURREANDO」を発行した。県内の学校や図書館などに配布し、継続的な学習を呼び掛ける予定。

 同事業は11年2月から大会終了後の同年12月まで、県内の小中高校と特別支援学校など106校で児童生徒約1万6千人を対象に実施した。今回冊子にまとめた教材は、県系人の体験記だけでなく、ハワイへ移民した人が故郷を懐かしんで作った「移民小唄」などの歌詞に込められた思いを含めて紹介。切り取って使える写真やカードなども盛り込み、児童生徒が楽しみながら主体的に移民や県系社会を学べる。
 同センター事務局員の金城さつきさん(29)は「移民やウチナーンチュ大会が開催される意味を知らない子もいたが、この事業で移民を知ってもらうことができた。大会で終わりではなく教材を通して継続して学んでほしい」と話した。
 作成には県内高校の教諭ら多くの人が関わったが、その一人で県系アルゼンチン3世の又吉パトリシアさん(43)は「ルーツが沖縄ということを誇りに思っていたが、沖縄に来た当初アルゼンチンや移民のことを知らない人も多く、寂しい思いをした。小さいころから、教材を使い移民のことを知ってもらえるのはうれしい」と期待した。
 冊子の一般書店での販売はない。問い合わせは同センター(電話)098(892)4758。

英文へ→Booklet about Okinawan immigrants published