本土で大人気のタチウオジギングが沖縄でもブームの兆しを見せている。火付け役となったのは本部釣具・善海丸の仲村茂樹船長。4日午後6時、善海丸はタチウオを狙いに名護湾へと向かった。水深200メートルの深海をジギングで探る。「15年ほど前からここにタチウオがいることは分かっていました」と仲村船長は言う。深海釣りの外道として時々釣れていたこの魚を、去年の11月に彼は本格的に狙いだした。沖縄でのジグによるタチウオ釣りの実績は皆無であったため、本当に釣れるか不安だったという。
しかしふたを開けてみると1メートルを優に超える大型のタチウオが次々とジグに食いついてきた。深海で釣れるこのタチウオは「オキナワオオタチ」という種類で、大きいものは2メートルを超える個体もいる。船長いわくこの日は「今までで最も渋い状況」ということだったが、それでも167センチを筆頭に15匹のタチウオを釣ることができた。
始まったばかりのタチウオジギング。これからポイントの拡大に伴い、さらなる大物が釣り上げられると思われる。一年を通して楽しめるこの釣りに皆さんも挑戦してみてはいかがだろうか。(リポート・大城耕)
連絡先は善海丸・仲村茂樹船長(電話)090(9073)6405。
寒い日が続きますが、マナーを守って安全に釣りを楽しみましょう(おきなわ釣王国社・仲栄真修)