関西方面ではメーターオーバーのタチウオをドラゴンタチウオと呼んで特に人気がある釣りの一つとなっているが、県内ではメーターオーバーどころか2メートルオーバーも狙えるとあって本土で話題となっている。
その火付け役はシマノインストラクターで沖縄在住の高橋哲也さん。これまでいくつかのテレビ取材で琉球お化けドラゴンを紹介し、全国で沖縄のタチウオが注目を浴びている。
20日、関西の大手釣具チェーンの社長、八尾栄一さんは、社員旅行を利用してそのお化けドラゴンを狙った。昼すぎに到着後、午後6時前に社員十数人を名護のプーヤン号と本部の善海丸の二つの船に分乗、夕闇迫る伊江島沖を目指した。30分ほどでポイントに着くと早速釣り開始。タチウオテンヤという仕掛けでサンマを餌に仕掛けを下ろし、案内役の高橋さんの指導で海底から中層近くまで探っていると、ガツガツガツとタチウオ独特の強いアタリの後、グィーと引き込んだところでアワセを入れて、電動リールで巻き上げる。途中、何度か強い引き込みを見せて、数分後にライトにユラユラと銀色の魚体が浮かび上がった。すかさずタモですくうと158センチのドラゴンサイズに八尾社長も大喜び。この日、数は出なかったが180センチの大物まで釣れて、社員旅行の良き思い出となった。秋に数釣れたタチウオだが、このシーズンは数は減ったが2メートル弱の特大が狙える。
安全を第一にマナーを守って釣りを楽しもう。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)