【中国時報】7900年前の人骨発見 南島語系最古の可能性


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 昨年12月、台湾の離島・馬祖列島の小島「亮島」にある貝塚から、約7900年前のものといわれる人骨が完全な状態で出土していたことが分かった。台湾のみならず、南島語族の出土人骨として最古である可能性が高いといわれている。

 人骨は男性のもので年齢は30歳から35歳。身長は160センチから165センチ。死後間もなく膝を抱えた形に整えて埋葬する「屈肢葬」で埋葬され、この慣習は、台湾から太平洋に広がる南島語(オーストロネシア語)系特有のものとされている。
 亮島は福建省沿岸にある、離島中の離島ともいわれる絶海の小島。考古学的には〓江(びんこう)文化圏に属している。人骨は地下約60センチの貝塚の下から見つかっており、貝塚が人骨の腐食を防いでいたのではないかとみられている。

※注:〓は門ガマエに「虫」