タマン竿で27キロアーラ


社会
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 フカセ釣りの名手で南十人会の金城善人さんは4月14日、午後10時に渡名喜島のグルク崎へ渡った。夜明けまでは、するするスルルー釣りをしながら、タマンやミーバイでも狙おうとぶっ込み仕掛けも出した。

 夜のするするスルルー釣りではミミジャーやクチナジ等が釣れた。ぶっ込み仕掛けにもエサ取りらしきアタリがあったので、午前1時に釣ったニジョウサバを切り身にして、仕掛けを投げ入れた。竿の横で待機していると、竿先がいきなり海面へと突き刺さった。

 ギィーとドラグ音を出しながら10メートルほど、道糸が引き出された。すぐに竿を手に持ち、魚の引きを見ながら、リールのドラグを締めた。竿尻を股(また)に挟んで、両手で竿を握って、全身を使って必死に竿を立てる。しかし竿はタマン用の8号のためか、なかなか寄って来ない。道糸を巻いては、また引き出されるという膠着(こうちゃく)状態が20分近く続いた。しかし、魚も弱ったのか、しばらくするとジワジワっと寄ってきて、最後は足元にプカッと浮いた。

 しかし、準備していたタモでは、こんな大物は入らない。仕方ないので、竿を友人に持ってもらい、磯を降りて金城さんがハンドランディング。磯に上げると仲間たちからも祝福の嵐で、嬉(うれ)しさと興奮で膝が震えた。「10キロクラスまでを想定しての仕掛けに、こんな大物(27・4キロ)が釣れるなんて、これだから釣りはやめられない」と嬉しそうに語った。

 安全を第一にマナーを守って釣りを楽しもう。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

4月15日、渡名喜磯で118センチ、27・4キロのアーラミーバイを釣った金城善人さん
4月8日、北谷海岸でクブシミの2・4キロを釣った照屋尚志さん
4月10日、うるま市海中道路で1・43キロのアオリイカを釣った奥山博仁
4月14日、石垣市平野海岸午前3時ごろ、アカナー10・5キロ、83センチを釣った石垣良和さん
4月15日、慶良間沖マイボートでのジギング釣りでミーバイ17キロ、8キロほかカンパチ等を釣った外間吉忠さん(右)と大浜公さん
3月31日、金武海岸で69センチ、3・2キロのオニヒラアジを釣った比嘉栄大さん
4月3日、西崎一文字で67センチ、4・6キロのタマンを釣った真栄田武さん
4月7日、今帰仁運動公園でアオリイカの2.07キロと2.26キロを釣った大城龍之介さんと真由美さん
4月14日、宜野湾漁港で2.7キロのアオリイカを釣った与那嶺敦さん
4月5日、読谷海岸で64・5センチ、3・7キロのタマンを釣った山入端強さん