【中国時報】台北で日本家屋巡り 植民地時代に触れる


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 台北市の大安区では現在「2012大安(ダーアン)文化フェスティバル」を開催している。4月14日と15日には、日本による植民地時代から残り、同区に集中する日本家屋を巡り、戦前から戦後にかけて有名人が集った歴史に触れるツアーを開催した。

 同区には日本植民地時代、台北帝国大学や総督府の官舎があったため、日本建築が数多く存在。戦後は国立台湾大学の教員官舎として利用されてきた。
 台北帝国大教授の中には著名な作家らも多く、今では観光スポットとなっている。
 同区には、シェークスピア研究の第一人者でエッセイストとしても有名な梁実秋(リャンシーチォウ)や台湾の自由主義の啓蒙者となった殷海光(インハイグアン)の旧居のほか、戦後の戒厳令下「党外(ダンワイ)」と呼ばれた反国民党活動家の拠点となり、現在は茶芸館として知られる紫藤廬(ズートンルー)などがある。