4月14日、上原寛さんは釣り仲間と一緒に泡瀬漁港からパヤオ釣りに出掛けた。エビングで2キロ前後のカツオやマグロを釣っていると、10~20尾のカツオの群れが船の下を回り、離れない。大物に狙われているカツオが船影に隠れていると直感した上原さん。釣った2キロのマグロを餌に、仕掛けを落とし、上下に竿を動かして誘うと、カジキが食い付いた。
竿は手作りのスティングロッド、ラインはPE8号180メートル、リーダーナイロン50号とマグロ狙いのタックル。フッキングを入れると、一気にリールからラインを引き出し逃げる大物はカジキだ。船長はカジキとの距離を慎重に縮める。一挙に近づけると、カジキが深海に潜る可能性があるからだ。カジキの動きとリールに巻いたラインの残量を見ながら、カジキの周りを何十回も回りながら弱るのを待つ。
竿を持つ上原さんの腕は悲鳴を上げている。同船していた仲間が飲み物を補充したりして励まし、パワーを与えてくれた。2時間以上のファイトで上原さんの体力はすでに限界に近いが、カジキも弱ってきた。ヒットしてから2時間半。やっとカジキが水面を割った。船長がモリを撃ち、死闘が終わった。
泡瀬パヤオではカジキが回遊していて、毎日のように釣れている。
■GFG沖縄青年部タマン釣り大会
4月21日から22日の2日間、50人が参加してGFG沖縄青年部タマン釣り大会が泡瀬漁港を会場に開催された。大会当日は大雨雷雨注意報が出る厳しい状況の中、規定以上の大きさを釣った2人が入賞した。
1位=大城一真(63・5センチ、西崎一文字) 2位=宮國龍乃(57・5センチ、本島北部)
安全を第一にマナーを守って釣りを楽しもう。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)