【中国時報】看護師不足が深刻 台湾、全国7千人の欠員


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 台湾政府衛生署(厚労省)の調査によると現在、台湾には看護師の有資格者は23万人いるのに対し、医療従事者は13万人。看護師連合会では、7千人の欠員が埋まっていないとしている。

政府はことし、増員策を打ち出しているが、少なくとも4千人の欠員は残るとみられている。
 最も権威ある医療機関とされている台湾大学病院では、経験を積んだ看護師には11万元(約30万円)と破格の給料を支給しているにもかかわらず、離職者は増加の一途。昨年は新任の看護師の16・6%が離職した。
 この傾向の主な原因は、勤務の過酷さだ。台湾大学病院では、昨年の全看護師の総超過勤務の合計が1万1千日。民間の病院では、休みが取れないところもあり、看護師の航空業界など他業種への人材流出は加速の一途だ。