【中国時報】海外留学人気で国内大学は危機 中国、受験生激減


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 中国最大の教育関連サイト「中国教育在線」がこのほど発表した調査報告によると、過去4年間で大学入試の受験者数が140万人減少。合格しても入学を放棄する受験生も増えており、この傾向が続けば、10年後には閉校に追い込まれる大学も少なくないとみている。

 受験生の減少は全国的な傾向で、総受験者数は2008年に過去最高の1050万人を記録して以来、毎年減少しており、本年度は900万人に激減。千校近くが定員割れとなった。
 この現象について専門家は、海外留学人気と国内大学の教育制度の遅れを指摘。中国の大学には教学内容に関する自己決定権がなく、教育力に欠けることを挙げている。海外の大学を志望する学生は年々増加の傾向にあり、前年比20%増のペースで伸びている。