【中国時報】深海船、7000メートル調査へ 世界最深に挑戦


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 中国が独自に開発した深海調査船「蛟龍」(チアオロン)が3日、西太平洋のマリアナ海溝に向け、江蘇省から出発した。これまで、水深千メートル、3千メートル、5千メートルでの複数回にわたる潜水調査に成功しており、今回は世界最深となる水深7千メートルでの海底資源の調査を試みる。

 今回調査を行うのは西太平洋のミクロネシア経済海域に近い海域。油圧系統などの改善などを行い、今回はハイビジョンカメラやGPSも搭載した。
 複雑な地形をなす海域であるため、調査記録は少なく、成果が期待されている。
 設計者によると、水圧は水深7千メートルでは1平方メートル当たり7千トンにもなる。水圧に同船が耐えられるか、また水圧による変形で機能に影響が出ないか、ほぼ0度となる低温の中で打圧系統が正常に作動するかなどが懸念されている。