【中国時報】人毛かつら無償貸与 台湾の基金、がん患者支援


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 台湾の癌症希望基金会(アイジェン・シーワン)は、働きながら抗がん剤治療を受ける、がん患者のために、人毛のウィッグ(かつら)を無償で貸与している。

今年は昨年の10倍を超える4298束の髪の毛が寄贈され、現在300個以上が貸し出されている。
 抗がん剤療法には、髪の毛が抜けてしまう副作用があるため、ウィッグが必需品となるが、自然に見える人毛の高級品は非常に高価なため、患者の大きな負担になっている。基金では髪を切った人に髪の毛を寄贈してもらい、ウィッグに仕立てて貸し出している。
 景気の低迷で同基金への寄付金は激減したが、髪の毛の寄贈は昨年の375束から10倍以上に急増した。基金では、がん患者支援への意識が高まったことと、不景気でショートカットにする人が増えたため、髪の毛の寄贈束が急増したと見ている。