「郷土祭り」でフィナーレ 世界若者ウチナーンチュ大会


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「ミス琉装コンテスト」の会場を盛り上げる若者大会に参加している琉球国祭り太鼓の海外支部メンバー=29日午後5時ごろ、ブラジル沖縄文化センター

 「第1回世界若者ウチナーンチュ大会ブラジル2012」を締めくくる「郷土祭り」が29日、ブラジル・サンパウロ市のブラジル沖縄文化センターで開かれた。

世界7カ国150人の若者が、ことし25周年を迎えた同祭りに国際色豊かな彩りを添えた。
 オープニングの琉球国祭り太鼓ブラジル支部の演舞には、米国やアルゼンチンなどの海外支部メンバーが参加。同支部過去最大となる約300人が晴天の下、力強い太鼓の音を響き渡らせ、会場全体をカチャーシーで盛り上げた。沖縄支部のメンバーが結成したダンスユニット「琉球ストンプ」は、琉球民謡とテクノなどをミックスさせた音楽に合わせながら、スピード感のある動きで沖縄の移民史を表現。観客から指笛と歓声がわき起こった。
 メーンイベントの「ミス琉装」には、沖縄とボリビア、ペルーの3支部から参加者がエントリーし、花笠を手にあでやかな紅型姿を披露。沖縄支部の豊里彩さん(22)が見事、最終候補の7人に選ばれた。
 大会を振り返り、ペルー支部の金城早織さん(21)は「一つのユースムーブメントが起きたと思う。グローバルな人脈を築くことができた」と評価した。参加者と来年開催される米国大会での再会を誓い合ったという沖縄支部の真栄城駿さん(21)は「大会運営面で課題は残ったが、最後は皆の笑顔を見ることができて安心した」とほっとした表情。「ここでできた絆が消えることはない。必ず次につながると確信している」と笑顔で話した。(安原亜紀子ブラジル通信員)

英文へ→Worldwide Youth Uchinanchu Festival closes with local festival in Sao Paulo