【中国時報】上海ガニが大脱走 台風で養殖業の被害甚大


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 苗栗(びょうりつ)県は昨年、中国と上海ガニの養殖に関する協定を結び、40万匹の養殖を開始したが、先々週の台風9号がもたらした大雨で、多くの養殖池に泥が流れ込み、水かさが増した池からカニが集団で脱走。養殖業者に大きな被害が出ている。

 被害を受けた段階で、カニはすでに3両(約113グラム)から4両(150グラム)に成長しており、高い需要が見込まれる中秋節(9月30日)には出荷を予定していた。被害の規模は大きく、県は早急に被害の状況を把握し、補助金の支給を行うことにしている。
 農家の収益を上げるため苗栗県が中国と上海ガニの養殖技術の提供に関する協定を結んだのは昨年末。生育の状況も好調で、ことし7月には上海ガニとして出荷するための認証作業も終えたところだった。