【中国時報】独産上海ガニに商機 駆除と経済効果で両得


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 ドイツでは上海ガニが全国の河川で大増殖し、漁網を破るなど8千万ユーロ(約80億円)の被害が出ている。

長年にわたり駆除してきたが、近年、中国への輸出を始める業者が増加。駆除と経済効果の一挙両得で、順調に売り上げを伸ばしている。
 ドイツの上海ガニは約100年前、船のバラスト水に交じってドイツに伝わった。ドイツには河ガニが生息しておらず、カニの天敵がいないため、大繁殖を続け、漁民を悩ませてきた。
 ドイツには河ガニを食べる習慣がないため、外来の有害生物とみなされ、毒殺などによる駆除が行われてきたが、近年、中国やベトナムのレストランやスーパーへの輸出を開始。キロ当たり5~8ユーロ(500円~800円)で取引され、売り上げを伸ばしている。