香港の大学生で組織する学生連盟は4日、香港の中文大学で中国への愛国心を養うため開設される科目「国民教育」が、共産党のプロパガンダ(政治宣伝)による子どもたちへの洗脳行為であるとして、8千人が授業をボイコットするストライキを行った。
これに対し香港の梁振英行政長官は8日、特に批判が集中している「現代中国」の内容の修正と開講のいかんに関する判断を各学校に任せるなどの譲歩を見せたが、大学生側は科目自体の撤廃を求めており、いまだ平行線が続いている。
ストライキを主催した学生連盟の李成康書記長は「梁行政長官は中国政府の命を受け、香港市民の『思想洗浄』を行おうとしている。これは香港の民主や自由を否定するものであり、科目の開設は断じて許されない」と決意を述べた。