10月20日、沖縄市在住の安里裕樹さんは、タマン狙いで通称「那覇一文字・真ん中ポイント」に渡った。日中はエサとなる魚を釣るためにフカセ釣りで、オヤビッチャやトカジャー等を釣った。暗くなってから、釣ったオヤビッチャの半身をエサにタマン仕掛け(タマン竿7号、ハリス16号)を2本投げ込んでアタリを待った。
全くアタリが無いまま、午後9時にエサを替えていると、アタリを知らせる鈴の音がした。振り返ると、もう1本の竿が大きく曲がってリールが「ギィー、ギィー」と音をたてて、道糸が引き出されている。慌てて竿を持ちファイト開始。
沖に向かって一直線に走る大物。その引きからガーラ(ロウニンアジ)だと確信した安里さん。リールを少し巻いては、その倍を引き出されるやり取りを繰り返すこと15分、今度は右に左に逃げ回る。安里さんは必死に竿を持ち応戦。しばらくすると、さすがの大物も弱ってきたのか、少しずつ寄ってくるようになってきた。
ヒットしてから30分以上たってようやく足元近くに寄せてきた。取り込みのために100メートル離れた階段まで誘導。一緒に来ていた東恩納さんがギャフを打ち、40分の格闘が終了した。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)