那覇市長選きょう投開票 福祉、経済振興が争点


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 任期満了に伴う那覇市長選は11日、投票が行われ即日開票される。新人の村山純候補(64)=無所属・共産推薦、社民、社大支持=、新人で政治団体代表の石田辰夫候補(60)、現職の翁長雄志候補(62)=無所属・自民、公明、民主、新党改革推薦=の3人が立候補している。

革新市政の奪還を目指す村山候補と、4選を目指す翁長候補が事実上の一騎打ちを展開。各候補は10日夜に最後の訴えをして選挙戦を終えた。投票は11日午前7時から午後8時まで、市内54カ所の投票所で実施。開票は同日午後9時10分から那覇市民体育館で行われ、午後10時半ごろには当落が判明する見通し。
 今回の市長選は、医療福祉や経済振興の在り方、行財政改革の手法など3期12年の翁長市政への評価が争点となる。2008年の前回選挙の「反自公」対「自公」とは異なり、今選挙は「革新」対「自公民」の新たな構図となった。選挙結果は2年後の県知事選など県内政局の行方を占う。
 村山候補は、県庁前県民広場の街頭演説で「民自公に審判を下し、市民が主人公の市政を何としてもつくっていく」と訴えた。赤嶺政賢共産党県委委員長や糸数慶子社大党委員長、波平文子新日本婦人の会県本部常任らが応援演説した。稲嶺進名護市長など県内首長は連帯メッセージを送った。
 翁長候補は、市牧志の選挙事務所前で必勝打ち上げ式を開き、「必ず勝利すると確信している。風格ある那覇市のため情熱を注ぎたい」と訴えた。仲井真弘多知事、翁長政俊自民党県連会長、糸洲朝則公明党県本代表、新垣安弘民主党県連代表らが翁長市政の実績を訴え、支持を呼び掛けた。
 那覇市の3日現在の選挙人名簿登録者数は25万271人となっている。

(右)「市民が主人公の革新市政をつくる」と訴える村山純候補=10日夜、県庁前の県民広場(左)「風格ある県都をつくる」と訴える翁長雄志候補=10日夜、那覇市牧志の選挙事務所前
石田辰夫候補