中学生傷害、加害米兵ら謝罪 家族「償いを約束して」


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 【読谷】米空軍兵による住居侵入中学生傷害事件で、加害者の米兵とその上官ら5人が10日、読谷村役場で被害者の両親と面会し、謝罪した。同席した石嶺伝実読谷村長らによると、米兵は憔悴(しょうすい)した様子で「本当に取り返しのつかない申し訳ないことをした」と頭を下げた。両親は「謝罪はしっかりうけとめるが、この後、ちゃんと償うことを約束してください」と訴えたという。

 冒頭、加害米兵らは立ったまま、謝罪の言葉を述べ、頭を下げた。被害者(13)は別室で待機していた。米兵はこれまでに4回、県警の取り調べを受けた。上官は「私らは今後も捜査に協力する。今後、さらなる綱紀粛正に努める」と話した。
 両親は「落ち着いて生活できる状態にない。事件のせいで元の生活には戻れない」と訴えた。母親は米兵を見て、言葉を発する前にこみ上げる涙を抑えることができなかったという。
 石嶺村長は面談で「村民は事件に怒り心頭だ」と述べた。新垣修幸村議会議長は面談で「わびる気持ちがあるなら警察に出頭しなさい」と訴えた。上官は「日米地位協定に関わるので私たちはコメントできない」とした。