FC琉球、秋田に惜敗 JFL第33節


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 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第33節は11日、各地で5試合を行い、FC琉球は秋田市八橋運動公園陸上競技場でブラウブリッツ秋田と対戦、0―1で惜しくも敗れた。

通算成績は11勝13敗7分(勝ち点40)としたが、順位は10位にとどめた。
 前半は統制の取れたプレーを展開。しかし、最後の一手を仕掛けられず0―0。後半は相手FWに中央から崩され失点。シュート数こそ双方とも12本と接戦だっただけに悔しい黒星となった。最終戦となる第34節は18日、沖縄市陸上競技場で現在ランキング7位のMIOびわこ滋賀と対戦する。

◆中身ある敗戦
 松田岳夫監督(FC琉球)の話 相手FWの高さを警戒していたが、そこで失点してしまった。ただ、中身のある敗戦だったし、決して悪い負け方ではなかった。前半はチームとして戦う姿が出ていたが、後半は選手それぞれの持ち味が出た試合だった。

◆最後の詰め甘く
 第31節からの3連戦は白星や引き分けという右肩上がりの結果で、勢いに乗っていた琉球。同節もブラウブリッツ秋田を相手に勝ち、今季最終試合のホーム戦につなげたかったが、接戦を落としてしまう残念な結果となった。
 前半は細かくつなぐパス回しで相手フィールドに攻め入った。サイドバックの島優也もゴール前まで駆け上がり、シュートを放つなど活躍。しかし、我那覇和樹主将も「相手の前で(ボールを)回されていた感じもあった」と振り返る通り、相手DFを突破することができず、得点には至らない。
 後半は、松田岳夫監督が「高さを警戒していた」と話す、秋田の身長186センチのFWに崩され、71分に失点。我那覇は「ゴールが遠かった」と話した。
 惜敗だったが、チームの主軸は「悔しいけど、それぞれの良さが出てきているのは確か」と、手応えを感じた様子。「結果は負けだが、下を向いている選手は誰もいない。最終節では全員が持てる力と技を全て出す」と意気込みを語った。いよいよ今季の集大成を迎える18日のホーム戦。相手は格上のMIOびわこ滋賀だが、一丸となったプレーで勝利を挙げ、松田監督へのはなむけとしたい。