県高校定時制通信制秋季体育大会最終日は11日、那覇市などで4競技を行い、バレーボールは男女とも泊夜間が栄冠をつかんだ。
バスケットボールも男女とも泊午前が制し、バドミントン団体は泊通信が男子2連覇、女子が3連覇を飾った。卓球の個人戦男子は與那覇忠(泊通信)が、女子は宇榮原海優(同)がそれぞれ頂点に立った。
◆主将が選手鼓舞 鮮やかな逆転劇/泊午前男子
○…泊午前の男子が鮮やかな逆転劇で頂点に立った。今大会で引退する主将の中石健太は「みんなに感謝したい」と笑顔を見せ、試合後はメンバーと固い握手を交わした。
第1クオーター(Q)は那覇工が高確率で3ポイントシュートを決める一方、泊午前はうまく攻め込めずにリードを許した。中石は「最後まで諦めず悔いの残らない試合をしよう」とメンバーを鼓舞。第2Q以降は速いパス回しで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、野村怜生が連続得点を決めて逆転。その後もテンポの良い攻めで那覇工を引き離した。
野村は「楽しみながらプレーできた」と試合を振り返り、中石は「これからもいいチームに育ってほしい」と願いを込めた。
◆「走るバスケ」圧勝で5連覇/泊午前女子
○…女子決勝で泊午前が圧勝し、夏・秋を通して5連覇を達成した。選手らは「練習不足で不安もあった」と口をそろえるが、得意とする「走るバスケ」が力を発揮し、泊夜間を寄せ付けなかった。
攻撃の軸になったのは當間さやか主将と李香江。積極的なディフェンスで相手のボールを奪い、一気にゴール下まで駆け抜けて得点を重ねた。當間は「走りでは絶対に負けたくなかった」と持ち味を生かせたことに達成感をにじませた。
選手の多くは今大会で引退する。李は「小学、中学では結果を残せなかったので、高校最後の大会で優勝できて良かった。いい思い出になった」とはにかんだ。
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