前原男子 組手4強 全九州高校新人空手


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全九州トーナメント準々決勝 中段突きを打ち込む大将の松元翔也=11日、沖縄市体育館(桑原晶子撮影)

 空手道の第32回全九州高校新人大会兼全国選抜大会予選会は11日、沖縄市体育館で行い、前原が男子団体組手で九州南ブロック4強入りし、全国選抜大会(3月、和歌山)の出場権を手にした。

前原は南北各ブロックの上位4校が出場する全九州新人大会トーナメントでも初戦を勝ったが、続く準決勝で敗れた。同トーナメント女子個人組手では新垣夏紀(浦添)が1回戦を突破、準々決勝で敗れた。

◆大将が活躍、強豪撃破
 九州南北ブロックの4強以上が出場する全九州大会トーナメント初戦(準々決勝)、南3位の前原は、北1位の芦北(熊本)と対戦。1勝1敗2引き分けで勝敗は大将戦に持ち込まれた。
 前原の大将は松元翔也。「ずっと体を動かして自分で気持ちを高めていた」といい、必勝の気迫で試合に臨んだ。
 ガードを固め、間合いを取りながら、相手の動きに合わせて攻めた。「得意のワン・ツーで中段(突き)を取れたらと思ったが、それができた」と松元。8―4で白星を挙げ、チームに勝利を呼び込んだ。
 前原は南ブロックに続き、全九州でも4強入りを果たした。
 全国選抜の出場権を獲得した南ブロック予選でも、積極的に攻める姿勢が目立った。エースの宮里康太は「後ろに下がらずに攻めてポイントを取ることを意識した」と話した。
 一方で、リードしている試合で、試合終了間際にポイントを奪われ、勝てない試合もあり、田村正人監督は時間の使い方に触れて、「勝ちにこだわる精神力」を課題に挙げた。
 南ブロック、全九州ともに決勝には進めず、前堂大樹主将は「気持ちで負けていた」と反省しきり。だが、全国選抜出場を決めたことは大きな前進。3月の大会へ向け、さらに鍛錬を重ねる考えだ。(宮里努)