古典・民謡で腕前発揮 新崎松秀が芸道50年公演


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門下生らに囲まれながら独唱を披露する新崎松秀家元(中央)=10月28日、那覇市民会館

 琉球民謡「松絃流」新崎松秀家元(琉球民謡伝統協会会長)の公演「芸道50周年記念・古稀の歌心」が10月28日の昼と夜、那覇市民会館で行われた。新崎家元は、琉球古典音楽「下出し仲風節」や民謡「新宮古節(あやぐ)」「恋し伊集ぬ花(あやぐ)」の独唱や、舞踊地謡などで出演。古典、民謡の両方で培ってきた腕前を披露し味わい深い歌三線を響かせた。

 「下出し仲風節」は重厚な歌三線を奏で、民謡は門下生らに囲まれる中、にぎやかな雰囲気で歌った。門下生らは宮古、八重山などを含む県内各地に加え、神奈川、大阪など県外支部会員も出演した。
 新崎家元が指導する「うりずん娘」が15周年記念を兼ねて出演。長さ4メートル50センチ、重さ80キロの「ジャンボ三線」をメンバーが次々に入れ替わりながら「ヒヤミカチ節」「唐舟ドーイ」、舞踊「加那ヨー天川」の地謡などで速弾きも披露した。ジャンボ三線を操る様子は音だけでなく視覚も楽しませた。